ビューティーナビコラム

【対談】“個”の魅力を発信するために「WEAR」が必要な理由とは

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(株)スタートトゥデイ松田健氏×BRIDGE 並木一樹氏×visuna 角野ますみ氏
「“個”の魅力を発信するために「WEAR」が必要な理由」


■ファッション業界、美容業界の現状
>ビューティーナビ:
まず、「WEAR」ができた経緯を教えていただけますでしょうか。

>松田氏:
経緯はいろいろありますが、昨年スタートトゥデイが運営しているzozotownが10周年を迎え、物を売るサイトということもあり、サイトの中には商品の情報をはじめ、誰が何を買ったのか、など、たくさんの情報があることに気付きました。

去年の春に、アパレルスタッフさんのコーディネートをサイト上にアップしてユーザーさんに見てもらったところ、めちゃくちゃ反響があって。今まではずっとモデルさんを使って撮影をしていましたが、リアリティのある身近なスタッフさんにやってもらうことで、「参考にしやすい!」と、とても反響があったんですよね。
そこで、もともとzozotownの中にある素材を使って何かやろうと始まったのが、WEARでした。

>ビューティーナビ:
そうなんですね。現在は、ファッションに対して“価格”を重要視している傾向がある、とお聞きしましたが、WEARを通じてファッション業界を良い方向に変えていきたいという思いもあったのでしょうか?

>松田氏:
そうですね。今のブランドさんの現状だと、購入されるお客様が値段を重視してしまいがちで、“ブランド”というものになかなか価値を見いだせなくなってしまったんですよね。10年前と比べたらそういう部分が変わってきましたが、それは時代の流れなので仕方ないと思っています。

WEARには、「WEAR FOR CONNECTION」という裏テーマがあり、世界中の人を服でつなげていきたい、という思いがあります。SNSをやりたかったわけではないのですが、そういったテーマを考えてたら結果的にSNSにたどり着きました。

どのブランドで買いたい、というのも大事なんですが、ユーザーさん同士、ユーザーさんとブランドさんにつながりをもって、スタッフさん一人一人がきちんとブランディングをして、“この人から買いたい”とか、“憧れのスタッフさんが着てるから欲しい”とか、WEARがそういうことを作りだせる場所になっていけたら、値段という価値だけではないところを伝えられると思ったので、立ち上げ当初からずっとそういう思いはありました。

>ビューティーナビ:
美容業界の現状はどのように考えていらっしゃいますか?

>並木氏:
“集客”を考えたときに、時代と共に雑誌からWEARやインスタグラムなどに移行してきた感じがします。昔はファッションスナップなどが流行っていたと思うんですが、最近はあまり見ないですよね。

>松田氏:
影響力を持つものが“SNS”になってきて、「これがいいぞ!」と企業側が宣伝するよりも、近くの友達が「これいいよ」と言っていたほうが刺さりやすくなっていますよね。誰でも発信出来る場所がある、というところが変わってきた点だと思います。

>ビューティーナビ:
以前は、雑誌がトレンドを作っていましたが、今は一般の方がトレンドを作ったり、ということもありますもんね。

>並木氏:
美容の専門誌にも、SNSを活用している美容師さんの特集などもあって、美容業界的にも注目されているのかなと思います。

>角野氏:
そうですよね。私も最初はインスタグラムをやっていて、同じようなファッションをしている人と繋がったりしていましたが、その人たちが徐々にWEARに移動してきた気がします。

>並木氏:
そうなんですね。僕は逆パターンも多くて、WEARを見て知ってくれた人が多かったです。WEAR内で繋がれるのは良いですよね。

>松田氏:
そうですね。他のSNSに関しては投稿するネタはファッションに限らず、趣味のことなど好きな内容でいいと思うのですが、WEARだけは「ファッション」と決まっているので、どっちを主軸にしているかで流れが変わりますよね。インスタグラムからWEARにきてくれたのは嬉しいですね。

>角野氏:
インスタグラムをやっていたときはすごいコメントをみなさんくださったんですが、多くなるにつれて大変になってしまうこともあって。WEARはハートマークを手軽に送れるので良いですよね。

>並木氏:
いいですよね。男性が男性にハートマークを送るのは少し抵抗がありました(笑)

>ビューティーナビ:
なんでハートになったんですか?

>松田氏:
「いいね!」のマークはfacebookのイメージが強いので、違うものをと考え、ハートマークにしました。最初はそういった機能自体に抵抗があったのでSAVE機能にしたのですが、やっぱりあったほうがいいということになり、追加をしました。

>ビューティーナビ:
「見たよ!」というのは伝えたいのですが、男性のコーディネートは参考にするわけではないのでSAVEはあまりできないし、そういうときに「いいね!」の機能はとても良いと思いました。

>並木氏:
わかります。SAVEをするとどんどん溜まっていくので、たくさんしてしまうと、後から見たときに見づらくなってしまうんですよね。

>松田氏:
そうなんですね。僕らも、WEAR上であそこまでコミュニケーションを取るとは想定していませんでしたが、実際にこういった使い方をするということは、求められてるということだと思いました。スタッフさんとユーザーさんとの間でコミュニケーションが生まれるというのは、スタッフさんにとってもプラスな部分がもとても大きいと思うので、そういった仕組み作りを今後もしていきたいと思っています。

>ビューティーナビ:
みなさんに各業界の現状をお話しいただきましたが、今抱えている現状を良くしていくために行っていることなどはありますか?

>並木氏:
WEARを知ったのも昨年に入ってからで、アパレルで働いている友達がWEARをやっていたのがきっかけでした。その友達が人気のユーザーで、何万件もSAVEされていたりして、その時インスタグラムはかなり活用はしていたんですがそこまでの数字にはならなかったので、WEARをやってみようかなと思い始めました。

最初は、軽くコーディネート情報を書いて、さらっとあげていたんですが、最近は他の人のやつとかも見て、どうしたらもっとSEVEされるか、など、研究をしています。WEAR内で自分の考えを語っている方とかもいらっしゃいますが、ただコーディネートをあげるだけでなく、そういった使い方のほうが、考えに共感して、服だけではなく世界観を好きになってくれるのかな、と思いました。僕も最近、共感してもらえたらと思い、考えや思いなどを書くようにしています。

>松田氏:
とても良い使い方だと思います。コーディネートを乗せるアプリではあるのですが、コーディネートを載せるだけだと面白みがないんですよね。どうしても、アパレルスタッフさんだと「新商品が入荷したので、お待ちしております」とか、コメントに商売っ気が出てしまったりもするのですが、それは他の場所でもできることだと思うので。

ユーザーさんは、オススメされ過ぎてしまうと「やだ!」となってしまう人が結構多いので、自分の想いとか、ライフスタイルを載せたほうが、人柄が伝わると思います。画像一枚だけで伝えるのは難しいと思うので。その人っぽさをどれだけそこに出せるかが大事だと思っています。

スタイルに興味があって好きになる、という方ももちろんいらっしゃると思うんですが、その人が好きでフォローする、とか、そういう方がわりと多いので、WEAR内だとブランドさんとユーザーさんとのつながりが他より深いんですよね。

>並木氏:
そうですね。今はブログみたいな感覚で使っています。

>松田氏:
音楽とか趣味のことを書く方もいますよ。

>角野氏:
私も最初はブランド名だけしか書いていなくて、SAVEはされるのですが、コメントがあまりなかったので寂しかったです。うちの美容室は、住宅街で緑に囲まれたところにあるので、文章を書く際あまり所帯じみた内容でもダメですし、子供のことを書き過ぎてもダメですし、難しいなと思いましたが、最近はコメント数も増えてきました。

>ビューティーナビ:
ますみさんがWEARであげた服と同じような服装の方がお客様でいらっしゃるとお聞きしたのですが、本当ですか?

>角野氏:
はい。好きな洋服が似てるからですかね?かばんまで一緒だったり(笑)

>松田氏:
それはWEARを見ていらっしゃった方だったんですか?

>角野氏:
そうですね。WEARを見て来たとおっしゃっていました。すごく緊張しているのがわかって、そんな風に見てくれていたんだ、と思い嬉しかったです。

>松田氏:
それはもう完璧なますみさんのファンですよね。ますみさんに会えるのを楽しみにしてきたんでしょうね。

>角野氏:
そうですね。なので、いつもと違う緊張感がありました。

>松田氏:
WEARを初めてまだ1年しか経ってないので、努力をすれば人気が出る可能性は十分にあるので、今がチャンスかもしれないですね。

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